「霊芝」エキスの「抗癌」有効成分は、「ＰＡＫ遮断物質」？

「霊芝」エキスの「抗癌」有効成分は、

「ＰＡＫ遮断物質」？

「霊芝」エキスの「抗癌」有効成分は、「ＰＡＫ遮断物質」？「霊芝」の水溶性エキスには「抗癌」作用があるといわれている。その有効成分の１つが、免疫能を促進する機能を持つ「ベータ・グルカン」（多糖類）である、と日本でも海外でも、数年前から騒がれているようである。癌細胞を貪食する「マクロファージ」という免疫細胞を活性化する作用があるからだ。しかしながら、（最近の文献をいくつか注意深く検討してみると）私の個人的推測であるが、このエキスの抗癌作用の本体は、実はそれ以外の「エタノールにも可溶」な成分にあるようだ。面白いことには、我々が目下研究中の「花水」（花椒エキス）の抗癌成分（ＰＡＫ遮断物質）と同類である可能性がある。というのは、「癌細胞の増殖」ばかりではなく、「転移」や「血管新生」も抑えるからです。参考先URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15781230&query_hl=51 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15289852&query_hl=51 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15489214&query_hl=52 水にもエタノールにも溶ける、「褐色から赤色」という色合いまで良く似ている（添付の写真を見よ！）。

“Reishi” : Ganoderma Lucidum This mushroom is called “Ling-zhi” in Chinese and “Reishi” in Japanese. Its water/ethanol extract blocks the cancer cell growth, migration/metastasis and angiogenesis, suggesting its anti-PAK1 potential.

キナーゼ「ＡＫＴ」が専門のダニエル・スリヴァは、殊更にこの酵素の関与を強調しているが、実際には、山椒エキス（山水）の場合と同様、エタノールに不溶な「ＡＫＴ阻害物質」や多糖類を除いても、「霊芝」エキスは抗癌活性を保持する（例えば、上記に引用した２番目の論文を見よ！）。従って、理論的には、残る（最も可能性の高いもの）は「ＰＡＫ遮断物質」となる。そして、驚くなかれ、ＮＦ１遺伝子を欠損した癌細胞株 (例えば、MDA-MB-231など) の増殖をも強く抑えることが、少なくとも細胞培養系で、最近繰り返し証明されている。従って、ＮＦの治療にも有効である可能性が強く示唆されている。幸い、種々の食料品会社から、副作用のない高級「健康食品」として、市販されているから、（数年後にＮＦの特効薬「ＦＫ２２８」などが市場に出てくるまで）代用品として、「霊芝」の水溶性エキスを試して、 (少なからぬ恩恵に浴しても）決してバチは当たるまい。 “NF CURE JAPAN” マネジャー兼副代表丸田　浩問合せ先： Maruta19420@mac.com

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Modify 2005. Nov. 2　第0.1版